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亜鉛の適正な摂取量と亜鉛サプリメント(栄養機能食品)について

国は、国民の健康の保持や増進のために摂取することが望ましい栄養素を定め、その基準量を、「日本人の食事摂取基準」として策定し、厚生労働省より告示がされています。

この食事摂取基準は5年毎に改定されていて、最新のバージョンは2015年版になります、このバージョンは2019年まで使用され、この中では34種類の栄養素について基準量が定められています。

ミネラルとしては、多量ミネラルにナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンが、微量ミネラルに鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンが挙げられています。基準量には推定平均必要量、推奨量、目安量、耐容上限量が男女別、年齢別(0月~70歳以上まで段階的)に定められています。

推定平均必要量は半数(50%)の人が必要量を満たすと推定される摂取量で、推奨量は殆ど(97~98%)の人が必要量を満たすと推定される摂取量です。

目安量は、ある一定の栄養状態を維持するのに十分な量で、国民健康・栄養調査の中央値が使われています。また、過剰摂取による健康被害の防止を目的に耐容上限量が定められています。

亜鉛の各基準量

それでは、肝心の亜鉛についての各基準量はどうなっているかを以下に示します。何れの基準量とも0月~17歳の間では年齢と共に上昇傾向で、18歳以上では概ね安定した値となり大きな変動はありません。男性の18歳以上の推定平均必要量は8mg/日、推奨量は9~10mg/日、目安量は未確定、耐容上限量は40~45mg/日です。

女性の18歳以上の推定平均必要量は6mg/日、推奨量は7~8mg/日、目安量は未確定、耐容上限量は35mg/日です。即ち、18歳以上の男性では1日当たり10mg(推奨量の高い方)を、同じく女性では8mg(推奨量の高い方)を摂取すれば、少なくとも欠乏症の心配はありません。

また、18歳以上の男性では1日当たり40mg(耐容上限量の低い方)以上を、同じく女性では35mg以上を摂取することは、健康被害の点から控えた方がよいでしょう。食品摂取基準で示されている限りでは、亜鉛については女性よりも男性の方が多い量を必要としています。

日本では、国の定めた法律(食品表示法)に従い、栄養機能食品として、食品中に含まれている栄養素の機能を表示することができます。そのため国は、栄養素の機能表示が適正に行われるように、栄養素等表示基準値を設けています。

この基準値は、食事摂取基準の値を基に設定されています。亜鉛の場合は8.8mgであり、栄養強調表示や、栄養機能食品の下限値(栄養素等表示基準値の30%)の設定に使われています。

栄養強調表示には「含む旨の表示」、「高い旨の表示」、「強化された旨の表示」の3種類の表示があり、栄養素等表示基準値に基づきそれぞれの基準値が定められています。亜鉛を栄養成分とする栄養機能食品の栄養機能性表示とはどのようなものかを以下に示します。

  • 亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。
  • 亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
  • 亜鉛は、タンパク質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。

これに加えて、栄養機能食品は以下の注意喚起表示も義務付けられています。

「本品は多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。亜鉛の摂りすぎは、銅の吸収を阻害するおそれがありますので、過剰摂取にならないよう注意してください。1日の摂取目安量を守ってください。乳幼児、小児は本品の摂取を避けてください。」

栄養機能食品のラベルにはこのように、栄養強調表示(基準値を満たした場合)や栄養機能性表示、注意喚起表示などが実際に記載されています。

国は、食事摂取基準の策定や、法律に基づき適正に管理された栄養機能食品の提供を促すなど、国民の健康の保持・増進を図るための施策を展開しています。何れも、国民の自発的な健康管理をサポートするものであり、亜鉛も重要な栄養素としてその中に組み込まれています。これからの社会は、自分の健康は自分で守るという方向に向かって行きます。そのためにも、今回お話した摂取量や、健康食品の表示の意味するところをきちんと理解し、日常の食生活に活かしていくことが大切です。

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