亜鉛とはタンパク質の合成や骨の生育等に欠かせない必須ミネラルの1つです。亜鉛は新陳代謝を促し、DNA、RNAの合成に関係し、マグネシウムと同様に100種類近くの酵素に関与しています。また、体内に入った有害物質を捕まえ、毒性を抑えて排泄させるタンパク質の誘導役という大事な役割も担っています。

亜鉛不足の影響

亜鉛は普通に食事をしていれば不足する心配はありません。しかし食品を加工する段階で失われてしまう場合が多く、インスタント食品やファーストフード等の偏った食生活や極端なダイエットをしていると不足してしまいます。また、年をとると亜鉛が含まれている食品の摂取量が減り、亜鉛を吸収してくれる腸も衰えてきますので亜鉛不足になりがちです。では、亜鉛が不足すると具体的にどのような症状が現れるのでしょうか。その症状をみていきましょう。

①肌荒れ・シミが目立つ

亜鉛が減ると細胞の分裂や再生が上手く行えなくなってしまい、肌が荒れてしまいます。それに伴い、シミやそばかすも目立つ様になってしまいます。

②爪の変形・変色

亜鉛が減るとタンパク質の合成が上手く出来なくなります。その結果、爪の伸びが遅くなったり、伸びても割れやすくなってしまいます。

③お酒が弱くなる

アルコールを分解するアルコール脱水酵素は亜鉛がないと働いてくれません。その為、亜鉛が不足すると二日酔いを起こしやすくなります。

④抜け毛が増える

亜鉛が不足する事で髪の毛の成長が遅くなったり、切れ毛や抜け毛が多くなってしまいます。

⑤傷が治りにくい

亜鉛の欠乏により、擦り傷等の治りが遅くなってしまいます。

⑥立ちくらみ

亜鉛不足が慢性化すると貧血を起こしやすくなり、血圧の調整が上手くいかない為に起こります。

⑦目の疲れ

亜鉛の欠乏で夜盲症になってしまったり、網膜の光を感じる能力が低下し、その結果、目が疲れやすくなってしまいます。

⑧精力の衰え

亜鉛は男性ホルモンの合成にも深く関係しており、欠乏すると生殖能力の低下を招きます。

⑨生理不順

亜鉛はホルモンのバランスを整える働きがあります。女性の卵子には亜鉛が豊富に含まれていて欠乏すると妊娠しにくくなったり、生理不順を引き起こします。

⑩物忘れ

記憶を司る海馬という部分には亜鉛が多く含まれています。亜鉛が不足すると記憶力が衰え、物忘れが激しいと感じるようになります。

⑪疲労感

筋肉中の亜鉛が減ると筋肉の収縮力が弱まり、疲労感が強くなります。また糖尿病の人はインスリンの作用が十分でないので細胞が十分な量のブドウ糖を血液中から取り込めず、その結果、体内のエネルギーが不足し、疲労感を感じるようになります。

⑫免疫力の低下

亜鉛が減ると免疫の司令塔であるT細胞が上手く働かなくなってしまい、風邪等に罹患しやすくなります。

⑬味覚障害

亜鉛不足で起こります。

以上のように亜鉛が不足すると身体に様々な症状が出、日常生活に支障をきたしてしまいます。

まとめ

・亜鉛は必須アミノ酸の一種で身体になくてはならない物質です。
・亜鉛はタンパク質の誘導役を担っています。
・亜鉛が不足すると身体に様々な症状が出現し、日常生活に支障をきたします。